その子その子の間があるからね・・・

  

 

 冬は一段と冷え込むペンション村、標高が900mもあるからです。

  暖かそうな室内でも体を丸めて眠る猫たちはオーナーのそばから離れません。

  ペンションには動物と一緒に住んでいるオーナーが多数います。

 ペンション プリムローズもそのひとつです。


やっちゃん:

プリムローズ: 

やっちゃん:

プリムローズ: 

やっちゃん:

プリムローズ:  

修学旅行の生徒さんたちにはなんて呼ばれますか?

ミヤちゃん、ユーちゃんだよ。

馴れ馴れしいですね。

そうかもね。でも同じ目線で話が聞けるからね。

春から始まりますけどどうですか?

今年もいい子ばっかりだといいねぇ。

夜中、騒ぎ過ぎる子は怒んなきゃいけないから、

かわいそうだよ。

やっちゃん:

 

プリムローズ: 

  

いろんな子供が来ますからね。

去年の子なんだけど、入ってくるなり先生と一緒なんだよね。

何だろうと思ったら先生から「この子は家庭が複雑なんです。よろしくお願いします。」って、

平等が基本じゃない?関係ないよ。ところが夕食の用意もお手伝いしない。

お茶の時間も部屋から出てこない。ほかの子達は何の意識もないのに

その子は交われていない。無理強いはしないよ、手伝え!!こら〜!!っとか通用しない子だと

思ってたからね。いつでもいいよ出ておいでっと声を掛けといたよ。

そしたら、みんなが引けた消灯時間後にノックして一人で現れて、話しをしながら

お茶飲んでったよ。何の話かは言わない約束だから言わないけどね。

大変だよ子供も・・・明日が早いからもう寝なさいって部屋に帰らせたよ。

最後ににね、でも修学旅行にまで来たんだから楽しんで行きな。って言ってやった。

 

朝は元気に食べていったよ。ニコニコで・・・

 

 


 

  その人だから言えるその一言でお互いが楽になれる事がある。

  その一言を誰に何時、どう掛けるか?

  その一瞬に喜びを感じれる人。

  その人のそばを離れようとしないのは猫だけでは無いはずです。